「信念を持った旨味、ゆるぎない上質感」。
私たちは、そう表現するのがピッタリのビールだと思っています。
中世に修道僧によって造られ始めてから、
ベルギービールは独特のビール文化を
ずっと大切に大切に守ってきました。
ベルギーには130を超える醸造所があり、大手醸造所はもちろん、
昔ながらの味を守る小規模な醸造所のビールへの愛情や情熱が
今も伝統のベルギービールの味を支えているのです。
ベルギービールはまさしく信念をもったスペシャルなビールなのです。
では、まず800種類以上あるビールをタイプ分けしてみましょう。
これを見ただけでも、多様なビールがあるのに驚くことでしょう。
a 小麦のたくさん入ったさわやかな甘い香りを持つ 「ホワイトビール」
【ビールの原料は大麦。でも、小麦をたくさん使ったら??】
小麦はビールにふくよかな香りをもたらします。
たんぱく質が多いので少し濁るんです。(白っぽいからホワイトと呼んでます)
アルコールが高くないものが多く、昼下がりに飲みたくなるビールです。
<ドルフィンズのお薦め:ヒューガルデンホワイト生>
b キリスト教修道院で今も造られている高アルコールビール
【キリスト教布教の影にビール有り!?】
世界中で7醸造所(うち6ヶ所はベルギー)にしか許されない
「トラピストビール」という呼称。
修道院敷地内で造られるこれらのビールは、昔からのレシピそのままに
造られています。
複雑な旨味をしっかり味わって飲みたいビールです。
旅人を迎える宿として修道院が使われ、キリスト教を布教する為にビールが
作られました。
旅人に振舞われるビールは度数の低い水代わりに飲めるビールでした。
しかし、司教様が来られた時用のビールは特別美味しく作らなければなりません。
そうやって技術が発達し、今日まで飲み続けられているトラピストビールが
誕生したのです。
ちなみに修道士自身も当然ビールを飲んでいました。結構な量を毎日飲んでいたようで、
旅人用ビールよりも少しランクの高いものを別に造っていたようです。
<ドルフィンズのお薦め:オルヴァル>
c キラキラ黄金色したいい香りのするアルコール高めのビール
【かわいいグラスで良い香り、案外高めのアルコール】
黄金色のビールっていつものビールの延長線上って感じしませんか?
でも黒いビールよりも高いアルコールを持っているベルギービールはたくさんあります。
ビールに旨味を感じさせるには、ある程度高いアルコー感が必要なのか!?
と思わせるビール達です。
「アルコールはいけるクチ!」って人がこのビールにハマる事多いんです。
華やかな香り、可愛いグラス、いろんな醸造所がいろんなビールを造っています。
<ドルフィンズのお薦め:デュベル>
d 見た目は感動しませんが、美味しくてすっぱいビール
【日本では作れないんです…】
トラピストビールより古くから造られてきた「すっぱい」ビール。
すっぱさにも色々あり、すっぱさになれた頃に解る麦の旨味。
ベルギー、それもブリュッセルのある地域でしか造ることの出来ない、
これらのビール。
樽で何年も寝かします。
腐らせない為にホップを大量に使います。
ホップはビールに苦味を与えます。
与えすぎないようにわざと旧いホップを使います。
樽では、熟成度合いによって、すっぱさとまろやかさと旨味と、
炭酸の量がじんわり変化していきます。
熟成度合いの違う樽同士をブレンドさせる事によって、
爽やかなのに旨味のあるグーズという製品が誕生するのです。
手間ひまかけた貴重なビールなのです。
3年後にベルギービールを語る貴方はこのビール抜きではいられないでしょう。
<ドルフィンズのお薦め:カンティヨングーズ>
e ビールに果実をつけこんだ、まるでカクテルのような低アルコールビール
【すっぱ系にフルーツを漬け込んでみたら・・・!?】
さくらんぼ、木苺、カシス、桃、苺にバナナにパイナップル。
すっぱいビールにこれらを漬け込むと
まるで”カクテル”のような飲みやすいフルーツビールが誕生します。
生のさくらんぼをどどど~っと投入する事もあれば、濃縮ジュースを添加する事もあります。醸造所によって造り方はさまざまです。
細いグラスでオシャレに楽しめるビールですよ。
<ドルフィンズのお薦め:ベルビュー・クリーク>
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