トラピストビール
ウェストマール
ウェストマール

幻のトラピストビールと言われているウエストフレテレン(西フランダース州にある、最も入手困難と言われているトラピストビール)と同じ酵母が使われています。

アヘル
アヘル

世界で7箇所しかないトラピストビールの醸造所。なかでも一番新しいのがアヘルです。 まだ若いトラピストの醸造所ですが、今後も期待したいです。

オルヴァル
オルヴァル

オルヴァルは非常に高い評価をうけているのにもかかわらず、たった1種類のビールしか造っていません。とても伝統とこだわりを大事にしているビールです。

ラ・トラップ
ラ・トラップ

修道士達がベルケル・エンスコット(現オランダ)で、畠を耕したり、牛を飼ったりして自活するだけでは修道院を建てるに十分な基金をまかなうことはできず、醸造所も造りました。

ロシュフォール
ロシュフォール

ビールの醸造法、製法は公開されておらず、醸造所の一般公開も行われていません。極めて他に類の見ない品質のビールを生み出していると言っても過言ではありません。

シメイ
シメイ

シメイ醸造所にて生産が始まったのは地域の失業者を雇用する目的であったと伝えられています。製造は修道院内の醸造所で行われ、院内に設置された井戸水が使われています。

トラピストビールのご紹介

トラピストビール

トラピストビールとは、トラピスト修道院、厳律シトー修道会で修道僧により醸造、管理されているビールです。
古来より宗教とお酒は深い関わりを持っており、キリスト教でも大きな役割を果たしました。
言われは色々ありますが、キリストは最後の晩餐で弟子たちにパンとワインを自ら分け、「パンは私の肉であり、ワインは私の血である。」と言い、伝承儀式としてミサにて行われています。ブドウの栽培が困難な寒冷地では、ワインの変わりにビールが使われており、聖餐の儀ではパンとワインやビールを皆で分け、祈りを捧げます。

また、紀元初期からヨーロッパを脅威に陥れたペスト菌やコレラ菌ですが、生水から感染することを知った聖人たちは民衆を守るため、ワインやビールを飲むことを説きました。ワインやビールはアルコールを含んでおり、ビールに関しては一度煮沸を行うので、生水と比べ飛躍的に安全性は高い飲み物でした。この様な背景の基、キリスト教と共にトラピストビールは民間に広まっていきます。
以後、各地の教会では巡礼者に対し、宿泊施設と食べ物、ワインやビールを提供することにより、キリスト教は拡大の一途をたどります。
また、修道僧は博学な人が多く、医学や薬学、醸造額に長けていました。病院の役割を果たしていた教会も数多くあり、安全な水分として、栄養価の高い飲み物として、香薬草を使ったお薬として、ビールは修道院にはなくてはならない物になっていきます。

時代は流れ、宗教弾圧、フランス革命、世界大戦等により、教会は破壊や略奪が頻繁に行われ、ビールの醸造を行う修道院は徐々に減っていきます。

現在、世界中147箇所の厳律シトー修道会の修道院のうち、ビールが醸造されているのはベルギーに6箇所、オランダ1箇所です。
厳律シトー派の戒律は厳しく、約40日間の断食があります。この間修道僧たちは飲まず食わずで労働に励みます。ただし、寒さと飢えを凌ぐ為、ビールを飲むことだけは許されています。ビールは「液体のパン」として、安全性、栄養源として断食時の修道僧たちの生命線なのです。
すべてのトラピストビールのグラスは、醸造されている修道院の聖杯をモチーフに作られており、重厚さの中に繊細な細工が施されています。

開栓の福音の後、清らかなる水が聖杯に注がれる様にビールが注がれ、立ち昇る芳醇な香りの中、様々な色合いと泡のコントラストを眺め、グラスの淵に口を・・・持っていく前に・・・

主に祈りを・・・

 

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