ベルギービールライブラリー フルーツビール

フルーツビールの紹介

フルーツビールとは、その名の通りフルーツを使用したビールです。
醸造の途中で生のフルーツをビールに漬け込み、木樽で数年熟成させたタイプや、フルーツの濃縮エキスや香料を加えて熟成しているタイプ等、様々です。

伝統的なフルーツビールは、ベルギービールの中でもごくわずかですが、近年、新しい醸造方法も生み出され、現在では様々なフルーツビールが世に出回っており、ベルギー国内でのフルーツビール人気は上昇を続けています。

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フルーツビールの種類

ベルギーでビールに使用されているフルーツは約15種類です。
現在でも研究は続けられており、今後さらに多くの味わいが楽しめる予定です。

フルーツビールに使われているフルーツ
さくらんぼ 木イチゴ イチゴ
カシス 杏子
青りんご ピンクグレープ
フルーツ
ライム
レモン パイナップル バナナ
パッション
フルーツ
葡萄 マスカット

ドルフィンズではスタッフが厳選した、心も体も美味しくなるフルーツビールをご紹介します。
まずは代表的なフルーツビール2種で乾杯!!

ベルビュークリーク

ベルビュークリーク

どんなビール?

ランビックという酸味が特徴のビールにブラックチェリーを漬け込み造られた伝統的なフルーツビールです。
甘酸っぱく、誰からも好まれる味わいは食前酒やデザートビールにぴったり。
初めて飲むベルギービールとしてもおすすめです。

カンティヨン・ロゼ・ド・
ガンブリヌス

カンティヨン・ロゼ・ド・ガンブリヌス

どんなビール?

ベルギーには、古くからさくらんぼや木苺をビールに漬け込む習慣があります。このビールはさくらんぼと木苺を1:3の割合でブレンドして造られています。近年は飲みやすくしたフルーツビールが多くなってきましたが、カンティヨンは手加減なし?!のすっぱさが特徴。超個性的な味わいに酔いしれ、ベルギービールの奥深さを体感してみては…?

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フルーツビールの歴史

フルーツビールは16~17世紀には醸造されていたと記述に残っています。
しかし、6~7世紀には醸造されていたのではないか?と言う説もあります。

ビールの歴史は、古代メソポタミア文明からバビロニア王朝、エジプト文明を経てヨーロッパへ伝わっていきました。
一方、フルーツビールでよく使われるさくらんぼの歴史は、ギリシャ近郊の地中海から南ヨーロッパを経て、北ヨーロッパへと伝わりました。

フルーツビールの歴史

ここからは筆者の妄想ですが、ビールのヨーロッパ伝承は紀元前で、さくらんぼはギリシャで2~3世紀あたりから食べられていたそうです。なので、南ヨーロッパあたりで結構早い世紀に出会っていたのではないでしょうか?
しかし、ローマ帝国によるヨーロッパ支配により、中南部ヨーロッパでは、ビールはワインの陰に隠れてしまい日の目に当たることはありませんでした。

月日は流れ16~17世紀、北ヨーロッパで本格的にさくらんぼの栽培が始まります。一方、ベルギーでは伝統的な醸造方法でビールが造られ続けていました。ビールとさくらんぼは再び出会い、フルーツビールが醸造され記述に残されました。
数千年の長い歴史を持つビールとフルーツの背景に、ヨーロッパの食酒文化が強く影響しているのではないか?と言う妄想です。

サクランボのビール

古典的なフルーツビールの原料は、さくらんぼや木苺、カシスと言った、北ヨーロッパの寒冷地でも比較的育ちやすい、元々は野生種のベリー系が主流です。表皮が分厚いので、数ヶ月の熟成でもゆっくりと果汁がビールに溶け出し、果糖による急激な再発酵も避けてくれます。そして、ベリー系は果実味が強いので、伝統的な醸造方法で造られるビールの独特な味わいにも負けず、バランスの良い味わいに仕上がります。

一方、近年では新しい醸造方法で様々なフルーツビールが生み出されており、寒冷地では栽培できなかったパイナップルやバナナのビールも醸造されています。それらの果実は生のまま漬け込まれず、一度濃縮エキスにされ、醸造中に混ぜ込まれます。ベースとなるビールも、やわらかい味わいのホワイトビールや、伝統的ながらも甘味の強いビールが使用されており、フルーツの味わいをしっかりと味わえる仕上がりです。

最近のフルーツビール

古くから愛され続けてきたフルーツビールは、長い歴史を経て様々な変化をしてきました。
現在、ベルギーではフルーツビールの人気が急騰しています。始まりは新しい味わいのフルーツビールが若者の間で人気を博しましたが、それに伴い古典的なフルーツビールも見直され、現在では、新旧共に老若男女問わず愛飲されています。

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代表的な古典フルーツビール

カンティヨン クリーク

カンティヨン クリーク

どんなビール?

さくらんぼは、首都ブリュッセルの北部で栽培されている厳選されたサワーチェリーのみを使用しています。
伝統的な醸造方法で造られた2年もののランビックビールに漬け込み、数ヶ月間ゆっくり熟成させられ、醸造者の手によって1本ずつ瓶詰めされています。熟成期間に決まりはなく、さくらんぼの状態や、温度湿度により微妙に変化します。醸造者が味を見て瓶詰めの頃合を決めるので、まさに職人業と言うことです。
ビールの持つ独特な酸味とさくらんぼのほのかな甘味がバランス良く保たれた、最高級のさくらんぼビールです。

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